「自分は勉強ができないバカだからと諦めている。」
「大学進学なんて雲の上の存在だと思っている。」
私は「低学歴の世界」で育ってきたこともあるせいか、そういった人を何人も見てきました。
【私が育った低学歴の世界】高学歴と低学歴の違いは?偏差値40が関西大学に進学して気づいたこと。
結論から言うと、勉強を始める前から諦めるのは非常に勿体ないです。
なぜそう思うのか、大学進学して変わったことなど、私の経験を基にまとめました。
スポンサーリンク
偏差値40から見た関関同立って?


日本にはレベル別に分けた、たくさんの大学群がりまして、関関同立もその一つです。
関 関西学院大学
関 関西大学
同 同志社大学
立 立命館大学
東のMARCH、西の関関同立とも言われるこの大学群。偏差値でいえば55~65くらい。
ちなみにMARCHは、
M 明治大学
A 青山学院大学
R 立教大学
C 中央大学
H 法政大学
どちらも「難関私大」の括りです。東進ハイスクールの合格実績でも『関関同立〇〇〇〇人合格!』って載っています。つまり、塾の宣伝にもなるくらいのブランド力が、このレベルの大学にはあるということです。
※参照:東進ハイスクール 合格実績
確かに一部の人から見れば大した大学ではないかもしれん。
しかし、偏差値40の高校生から見ると、そこは雲の上の存在です。中には一浪で挑戦する人も多く見てきましたが、合格した人のほうが少ないです。
偏差値40から見た「関関同立」はそうした世界です。
高校時代、ほとんど勉強をしておらず、受験戦争にさえ参加もしていなかった私が、運よく「関関同立」に進学し、卒業するまでの話をまとめていきます。
本当に偏差値40のバカだったのか?


本当にバカでしたし、今でもバカだと思います。論理的思考力が壊滅状態だと思っています。
この記事の信憑性を少しでも高めたいので、お恥ずかしいですが「バカエピソード」をご紹介します。
- 倍率1.1倍の偏差値46の高校にギリギリで合格
- 3年間を通して授業中に起きていたことの方が少ない
- 授業中は8割寝ていた
- 真面目にテスト勉強をして成績は305位/360人中
偶然、高校の募集人数が例年に比べて多く、模試でB判定だった高校にギリギリで合格しました。
そのためか、真面目にテスト勉強しても学年全体の学力順位は305位。何とも悲しいところです。テスト勉強をしてない一部のヤンキーを除けば、ほぼ最下位と言っても過言ではないかもしれません。
バカが勉強して有名大学に進学する話はよく聞きますが、「もともとの能力値は高い」「出身高校の偏差値が50を超えている」と言う人、結構多いような気がしています。『ビリギャル』とかもそうです。 (※統計を取ったわけではありませんが。)
そうした中、私は本当にバカなので、そこはご安心頂ければと思います。
高校の偏差値こそ46ではありましたが、個人のレベル的には40~44くらいが妥当かなという感じです。
どんな手を使って大学進学したの?


『大学編入』という方法で進学しました。一般入試ではありません。
大学編入についてはこちらを。
編入とは主に短期大学や高等専門学校、専門学校を卒業(または卒業見込)した人が、出身校での取得単位を認められて、四年制大学の3年次(または2年次)に入学する制度です。
引用:大学進学ガイド
【大学編入とは?】Fラン→難関大も可能な編入学について経験者が話します。
私の場合、高校卒業後に専門学校に進学。2年で卒業し、専門での取得単位が認められ、2年次編入とう形で関西大学に進学しました。
「高校卒業→専門学校 2年間→関西大学 3年間→就職
大学編入というのは「学歴ロンダリングだ」とも言われている制度でもあります。確かに、現役で一生懸命頑張って入学した人からすると、高校時代に受験勉強もしていなかった人が途中から入学してきたらそう思ってしまうのも仕方ありません。
とはいえ、指定校推薦などに並ぶ立派な制度の一つなので、「大学編入」を目指している方には、胸を張って挑んでほしいものです。
何を勉強したの?


高校卒業後、ひたすら英語を勉強しました。
「勉強に真面目に取り組んで結果を出した」という経験が無かったので、手探り状態で様々な勉強法を試しました。その結果、1年でTOEICの点数が260点から780点まで伸びました。
1年間での英語学習で意識していたことがこちらです。
- どれだけ時間が無くても、1日最低10分机に向かって勉強する
- 移動時間だけで、毎日単語を20個以上は覚える
- 机上では、基本的に文法理解を目的とした学習をする
※勉強法・参考書についてはこちらにまとめています。
大学編入の英語対策とお勧め参考書17選【TOEIC520点upの秘訣】
偏差値40でも英語が極端に苦手でも、1年間これらを習慣的に行えば、ある程度の成果は出ると思います。
勉強できる・できないは、地頭の良さではなく日々の意識や積み重ねが大半を占める。
肌で実感しました。
ちなみに、英語を勉強しただけで何故大学に進学できたのかというと、編入試験では「英語力」が試される場合が多いからです。
編入の試験科目は、どこの大学も基本的に以下から3~4つ。
- 英語
- 専門科目
- 小論文
- 面接
英語とは無縁と思われる学部でもTOEIC・英検と言った英語系の資格提出が必須の大学が非常に増えてきています。
専門科目・小論文は、受験する学部に応じて題材やテーマが変わってきます。試験の詳細は各大学のHPでしっかり確認しておきたいところ。
編入試験の面接では、研究・将来・志望理由などを聞かれます。面接対策についてはこちらの記事でもまとめています。
【大学編入×究極の面接対策】について経験者が話します。
私の場合、1年間英語を勉強して、英語とは無縁の情報系の学部に進学しました。編入制度は、とにかく英語を勉強しておけば何とかなる場合もあります。
入学後は授業についていけたの?


日本の大学は卒業するのが簡単と言われています。
とはいえ、偏差値46の高校では授業で全くついていけず、しかも編入での進学なので勉強したのはほぼ英語だけ。そうした経歴の人間が、偏差値55~60の大学での講義についていけるものなのか。
結論から言うと、ついていけました。
入学当初は周りから卒業できるのか心配されましたし、自分でも本当に単位取得できるのか非常に不安でした。奨学金とアルバイト代で学費を賄っていたので、絶対に留年できない状況。※留年したら奨学金は止められる
しかし、最終的に一度も単位を落とすことなく、何なら成績も非常に良かったです。
GPAは3.18で上位10%に入る成績を残して卒業しました。
一般常識に関しては、確かに同級生と比べて劣っていました。講義内で全く知らない数学の概念が出てきたことがあったり、漢字の読み方が分からなかったり。どの講義でもそういうことが多々あり、恥をかく場面も時にはありました。
それでも、半分以上が落単しているような講義でも、単位取得できたことは何度もあります。
なぜなら、 自分に合った正しい勉強法を知っていたからです。
1年間、英語を勉強したことで「英語の知識」に加え「勉強方法」を習得しました。
記憶を効率よく脳に定着させる方法や、ただの暗記ではなく理解するための脳の動かし方を知っていました。
分かりやすく言うと英語学習を通じて「勉強のノウハウ」を得て、れを大学で応用したイメージ。
進学方法がどうであれ、難関大学に進学するということは必ずどこかで勉強しているということ。その経験があれば講義についていくことは可能です。日本の大学であれば。
気を緩めてはいけませんが。
大学行って人生変わった?


変わりました。肩書とか世間からの見る目とか、そういった話ではなく「勉強して大学に編入して卒業した」というプロセスを経て、色々と考え方が変わりました。
勉強は楽しくない、つまらない。 →勉強は自分の知識が増えるので楽しい。勉強することはカッコいい。
自分は生まれつきのバカである。 →これまで勉強してこなかったからバカなだけ。
自分はバカだから勉強しても結果が出ない →正しい方法で継続的に学べば、大半の事はそのうち出来るようになるはず。
大学に行っていなかったら、このブログ運営もpv数が全然伸びないからと言って最初の数か月ですぐに諦めていたかもしれません。上記3つの考え方になれたことは、大学に進学して良かったなと思う一番の理由です。
とはいえ、この考え方を得るのに何百万もの学費をかけてしまったと考えることもできますが。
まとめ
最後に言っておくと、私は大学進学することが一番の正解だとは思っていません。
重要なのは、自分には出来ないと最初から諦めず、目標に向けて継続的に努力する経験をすることです。
結果がどうあれ、必ず成長はできますので。
大学進学に意味を見出せるかどうかは、その人次第。私も「大学に行ってよっかった」と今後も言えるように、日々精進してまいります。
ということで今回は以上になります。
こちらのブログでは、大学編入、TOEICの勉強法などをメインに偏差値40向けに情報発信しています。もしよければご覧ください。