Campus Life

【例文から見るESの書き方】東宝株式会社で通過したESをもとに自己PR&志望動機を徹底解説。

  

今年も就活の時期がやってきました。

それと同時にESの書き方が分からない!どんな風に書けばよいのか分からない!意外にムズい!なんて方も増えてくる頃でしょう。

そんな方々に向けて、この記事ではこんな疑問に答えます。

疑問

  • ESの書き方がイマイチよく分からない!
  • どんなESが通過するのか参考事例が見たい!

この記事を見れば、ESの書き方・どんな構成、内容のESが通過するのかが感覚的に分かります。

今回はES通過率が700倍と言われている日本で最大手の映画会社・東宝株式会社の選考で実際に通過したESを参考事例として公開し、それを見ながらESの書き方のポイントを順番にご紹介していきます。

主に紹介する質問内容はこちらです。

  • 志望理由
  • 学生生活で取り組んだこと
  • あなたの〇〇度は何点ですか?

映画会社のESといえど、内容は一般の会社とほとんど同じ。映画会社を視野に入れてない人でも参考になるかと思います。

もちろん、これが正解というわけではないので1つの事例として頭の隅っこにでも置いとこう的なスタンスで是非ご覧ください、、、!!



はじめに:根拠

今回ご紹介するのは東宝株式会社で通過したESです。日本3大映画会社 東宝・東映・松竹の一角で、この3社の中でも東宝が最大手となり就活でも非常に人気の企業です。

映画業界を志望していないのに記念で受けている人も何人かいましたね。だからなのか、採用倍率もこの3社の中でもトップであると言われています。

参考としてこちらの記事をご覧ください。
内定競争倍率「高い50社、低い50社」はどこか

東映は採用倍率250倍!とかなり高いです。

東宝の倍率はネット含め、あの『就職四季報』でも公表されていないので不明ですが、東映よりも倍率は高いでしょう。

こちらの知恵袋では、ES通過するのに受験者7000人の10分の1とも言われています。
Yahoo!知恵袋

※東宝の難易度に関してはこちらの記事も参考になります。目指している方はどうぞご覧ください。
東宝 就職難易度



エントリーシートの参考事例

ということで、実際に通過したESをご紹介します。なお、固有名詞や数字に関して一部変更しています。ご了承ください。

志望理由

映画の企画・制作がしたいです。

映画業界を目指したきっかけは、小学生の時に見た『Back to the future』のメイキングです。クレーンで吊るされている車に見た目だけの大掛かりな時計台のセットが良い意味で夢をぶち壊してくれました。例え2,3分の映像でも一切手を抜かずに映像を作る姿勢に魅了され、自分もその環境で働きたいと思いました。

それ以降、数多くの作品を見てきました。それを通じて感じたのは、映画は人の心を動かし、時に支え、場合によってはその人の人生を左右する可能性があるということです。私の持つ価値観や行動も映画に影響されている部分が非常に大きいです。英語を軸に進路を決めたきっかけも映画の影響でした。気持ちが沈んだ時、何度映画に助けられたか数え切れません。だからこそ、今度は自ら映画を製作し、また配給することで国内外問わず多くの人々を支える存在になりたいと思いました。

私は部活動の経験から途中で諦めず努力し続けることが出来ます。これは映像コンテンツを作るうえで必要な力であると思います。また、数多くの作品を見てきたことから、映画を客観的に観る能力が備わったと感じています。この2つの強みを生かして映画を企画・制作し人々に届けたいです。貴社は配給だけでなく、近頃は制作にも力が入っていると思いました。また直営の映画館数の多さから映画業界の発展に大きく貢献できると考え志望します。

学生時代に取り組んだこと

高校時代バスケ部で大阪4位に入賞しました。

公立高校でスポーツに特化した学校ではなく、入学当初の私はベンチ入りさえできませんでした。しかし、私にはチームの一員として少しでも勝利に貢献したい、全国大会に出場したいという強い思いがありました。何事もやるならば一切手を抜かずに全力でやる、そして自分がいたことを形として残したいと考えたからです。

3年間、毎日日が暮れるまで練習しました。オフの日もチームメイトと一緒に走りました。日々の練習も常に試合を想定して積極的に取り組んだ結果、私はレギュラーメンバーとして試合に出ることが出来ました。そして、全国大会には出場できませんでしたが上記の結果を残しました。40年間の歴史を持つチームで歴代最高の成績でした。バスケ協会の方々から「公立校の星や」と言われたのは今でも忘れません。

この経験から、日々の積み重ねの大切さを肌で実感し、厳しさの先にこそ絶景があると考えるようになりました。そして、部活を通じて学んだことは私の人生において大きな財産であり、今でも私自身を支えてくれていると感じています。

あなたの〇〇度は何点ですか?

私の粘り強さ度は99点です。

私は苦境に立たされても粘り強く努力する人間です。高校時代、父親が経営していた飲食店がつぶれたこともあり、私の家庭は経済的に裕福ではありません。なので4年間、学費や生活費のために年間130万円近く稼ぎました。一方、学業では隙間時間を使って勉強を続けた結果、TOEICを1年で500点以上伸ばし、大学に編入学し、成績が良かったため給付奨学金を頂くことが出来ました。

例え努力したとしても、成果はすぐに表れるものではありません。しかし、部活の経験を生かして、成果が出るまで何事に対しても成果が出るまで粘り強く努力を積み重ねてきました。今後もそういう人間でありたいですが、今以上に粘り強くなりたいと考えて99点を付けました。残りの1点は今後の伸びしろです。

ポイント

その1:何事も結論から書く

志望理由もガクチカも、全て結論から書くようにしましょう。

「結論 ⇒ 理由 ⇒ 理由の詳細」の3段階で話す。「理系頭」の話し方に慣れるために、論理的な話し方の構成法を最もシンプルなフレームにしましたので、まずはこれを頭に入れてください。

これは「結論 ⇒ 理由 ⇒ 理由の詳細」の3段階で説明する話法です。

話し方研修 KEE’S

「結論 ⇒ 理由 ⇒ 理由の詳細」

これを意識しながら書くことで、何が言いたいのか伝わりやすくなります。下記がその例です。

「先月の売り上げですが、お客様アンケートの結果から景気の持ち直し感が強かったのと、祝日の並びの良さなどから、2か月前にくらべて5%アップしました」

これを結論から話すとどう変わるのでしょうか。

「先月の売り上げは2か月前にくらべ、5%アップしました。理由は2つ。景気の持ち直しと祝日の並びの良さ、ということになります。景気の持ち直しについてですが、お客様アンケートによると……」

話し方研修 KEE’S

参考事例のESを見てみても、全て結論から書かれているのが分かると思います。

また、紙媒体のように書き方を自由に選べるESの場合、結論部分を強調した書き方をすることをお勧めします。

赤ペンで書いたり、色ペンが禁止されてる場合は黒の太ボールペンを使用するとか。とにかくより短時間で理解できるデザインで文字を書くことを追求しましょう。

その2:志望理由と自己PRに一貫性を持たせる

自己PRと志望動機の内容はつながりを意識して作成しましょう。

リクナビnext

志望理由も自己PRに一貫性を持たせるのは非常に重要です。ここがチグハグになっていると、全てにおいて説得力に欠けるからです。

東宝の参考事例で言うと下記の部分です。

志望理由

例え2,3分の映像でも一切手を抜かずに映像を作る姿勢に魅了され

途中で諦めず努力し続けることが出来ます。これは映像コンテンツを作るうえで必要な力であると思います。

学生時代に取り組んだこと

やるならば一切手を抜かずに全力でやる

日々の積み重ねの大切さ

あなたの〇〇度は何点ですか?

私の粘り強さ度は99点です。

学業では隙間時間を使って勉強を続けた

部活の経験を生かして、成果が出るまで何事に対しても成果が出るまで粘り強く努力を積み重ねてきました。

何となく一貫性があることが分かりますね。

ESのテーマは自分。書くときはまずテーマ(企業に伝えたい自分)を決めてから志望理由や自己PRの構成を決めていけば書きやすいかもしれません。

東宝の事例で言うと、テーマは粘り強さ・努力の継続性。それが会社の仕事でどう生かせるかまで書くのがベストです。

その3:高校時代の経験は書いてOK?

就職活動をしていて、ふとこんな疑問を抱くこともあるかと思います。

結論から言うと、高校時代の経験は書いて大丈夫だと私は思います。注意点としては高校時代の経験が大学でどう生かされたのかまで書くこと。

自己PRで学生時代のエピソードを扱う時は、直近の大学時代から選ぶのが一般的ですが、高校時代から選んでも問題ありません。ただし、下記にある注意点を押さえて内容を決めるようにしましょう。

  • あくまでメインの内容としては扱わず、サブ的な位置づけで扱う
  • 高校時代の体験で得たことや活かした長所を大学時代につなげる形で構成する
  • 大学受験などみんなが経験したであろうことはアピール要素が弱いので避ける

Career Ticket

東宝の参考事例だと、そこまでサブ的な要素ではありませんが、高校時代に得たことが大学時代にどう影響したのかを詳細に伝えれていたので通過したのかもしれませんね。

さいごに

本日は以上になります。ここで紹介した事例はあくまで一例として参考にしていただければ幸いです。

あと、学生時代に頑張ったことがない・自分がどういう人間か分からない・行きたい業界が無いなんて方は、まずは自己分析を始めるべきです。

自己分析のやり方が分からないという方は、自己分析の本を買いましょう。特におすすめなのがこちら。

『絶対内定』です。色んなところでおススメされていますがそれも納得。ワークシートが用意されていて、そこに書き込むだけで自己分析ができる内容になっています。まだ自己分析を本格的に行っていないのであれば、手始めとしてこの本を使い「自己分析の手法」を学びましょう。

また、自分一人での就活が心配な方は、新卒の就活支援サービスなんかを使うのも検討してみても良いかもしれません。



ということで本日は以上になります。

有難うございました。

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タカ / Takadue
大阪生まれの24歳で関西大学 総合情報学部卒。元編入生です。
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