大学編入を目指すにあたって、自分の英語力を可視化するツールとしてTOEICは重要な役割を担っています。
また近頃は、英語試験の代わりに “TOEICスコア”の提出を求める大学も非常に増えてきています。
大学編入とTOEICは切っても切れない関係なんですね。
『TOEICなんて難しいよ・・・』と思うか、『TOEICで英語試験免除とかラッキー!』と思うかはあなた次第。
ただ、初めに言っておくとリスニングの対策次第でTOEIC700点は突破できます!
TOEIC700点以上あれば、ほとんどの大学で提出スコアの基準はクリアできるかと思います。
ということで、本日はこんな疑問に答えます。
- TOEICの点数を大幅に上げる方法は?
- リスニングの正答率8割をたたき出すには?
- 効果的なリスニング対策法を知りたい!
この記事を読めば、TOEICリスニングを攻略し、正答率を8割、必然的にTOEICスコアも飛躍的に上昇します。
TOEIC対策は英検2級を取得してからにしましょう。2級レベルの基礎的な単語力・文法力が無いとTOEICに立ち向かうのは非常に困難で効率が悪いからです。
英検2級を取得するまでの対策法は、次の記事前半で話しているので是非参考にしてください。
大学編入に必要な英語レベルと対策法。おススメ参考書17選!【偏差値40でも目指せる大学編入】
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はじめに
経験談:リスニング160点→430点。
こんにちは、タカという名でブログやっています。
最近は【偏差値40でも目指せる大学編入】をテーマに記事書いています。興味がある方はこちら→大学編入の記事一覧
早速ですが、私は1年でTOEICを260点から780点まで上げ、大学に編入した経験があります。
特にリスニングに関しては1年で160点から430点まで上がりました。(留学経験はありません)
その時の経験をもとに、私が実践したTOEICリスニングの攻略法詳細を話します。
リスニングパートがTOEIC点数向上の鍵。
まず結論から言うと、TOEICスコアを上げるには、リスニングパートの対策が非常に重要です。
なぜなら、リーディングよりも、リスニングの方がスコアが上がりやすいと言われているからです。
TOEIC 平均スコア詳細(2019/3)
ETS TOEIC
- Listening : 319.7
- Reading : 259.6
2019年3月に実施された試験でも、リスニングの方が平均点が低いので、リスニングパートのスコアの方が伸びやすいと言われているんですね。
個人的な意見としても、リーディングパートは英語力をしっかり鍛えないと上がらない印象。一方、リスニングはリーディングに比べて英語のレベルも低いのでコツをつかめばスコアは飛躍的に上昇すると思います。
TOEICのスコアが欲しいのであれば、リスニング対策をしっかりするのがベスト。リスニングで300点以上取れるようになればリーディング200点くらいでも500点台見えてきます。
※もちろん、リーディングの対策もしっかり行いましょう。
※TOEIC必須の大学一覧
冒頭でも触れましたが、大学編入試験でTOEICスコアの提出を求めている大学がここ数年で結構増えています。
私の出身大学である関西大学も、TOEIC・英検などのスコア提出を求めるようになったみたいです。
中央ゼミナールさんの公式HPに、TOEICが使える大学一覧が掲載されていたので張っておきます。 →中央ゼミナール TOEIC・TOEFLが使える大学編入
500点以上を求める大学が多いですね。(外国語学部など一部700~900レベルのスコアを求める大学もありますが。)
ただ、500点レベルであれば、今回ご紹介するリスニング対策を行えば割と簡単にクリアできるのでは?と思います。
リスニング力を向上する方法
『暗唱』が最も効果的。
TOEIC関わらずリスニング力を向上させるのに最も効果的なのは、やはり『暗唱』です。
例えば普段の英会話を始め、英検、TOEIC、TOEIFL、入試などで出題されるリスニング問題など全てに当てはまります。
自分もネイティブスピーカーと同じような発音で話す練習をすれば、英語を聞き取れるようになるというわけですね。
なぜ暗唱なのか?
言葉の意味と発音を関連付ける事ができるからです。
言語習得の際、リスニング力をつけるのに暗唱が効果的であることは結構前から証明されています。
では、なぜ『暗唱』が効果的なのでしょうか。
Pauk(1974)は暗唱の効果について次のように述べている。
英語能力テストに関する研究『英語学習方法の考察:音読,暗唱,筆写』
- 暗唱するように言われている生徒たちはその準備のために内容を聞いたり、読んだりという動機がある。
- 暗唱は生徒や教師にどのように学習すればいいかを理解させてくれる。
- 覚えなくてはという意識があるので、暗唱は記憶をより深いものにする。
- 考えたり、発音したり、聞いたりという動作が加わるために脳の中により強い神経痕跡を作ってくれる。
- 暗唱するように言われている生徒たちはその準備のために内容を聞いたり、読んだりという動機がある。
- 暗唱は生徒や教師にどのように学習すればいいかを理解させてくれる。
リスニング対策って難しいですよね。例えばリーディング学習で単語の暗記なら、『暗記』が出来たらとりあえず学習成功。
ただリスニングの対策で、ネイティブ英語をいくら聞いても、問題をいくら解いても 『聞いたら終わり・解いたら終わり』だとゴールとしては何か弱い。暖簾(のれん)をひたすら殴ってるみたいな。手ごたえ無い感じ。
具体的に何をすれば良いのか分かりづらいんですよね。
ただ、そこに『暗唱』を投下することで読んだり覚えたりする。 『暗唱』ができたら学習成功なわけです。具体的なゴールを設定することで、リスニングの学習効率はぐっと上昇します。
- 覚えなくてはという意識があるので、暗唱は記憶をより深いものにする。
- 考えたり、発音したり、聞いたりという動作が加わるために脳の中により強い神経痕跡を作ってくれる。
『英文を覚えて、ネイティブと同じ発音で話せるようにする』というゴールに向かって、頭を使って学習することになります。
その過程を通じで、例えば『have to = ハフトゥ』のように『言葉と音の関連付け』を記憶として脳に定着させ続けることによって、リスニング力は向上していきます。
なので、『暗唱』というのはリスニング力を向上させるのに効果的と言われています。
使用するべき参考書
公式問題集がベスト
暗唱するにあたって使用したのはこちら。公式問題集。
TOEICを運営しているETSが出版している唯一の参考書なので、リスニング問題のクオリティは本番そのもの。
なので『暗唱』に使用する素材としては一番適しています。
Vol.1~Vol.6まで出版されています。私はVol.4をメインに使用していました。2019年時点だとVol.6とかがおススメかと思います。
こちらの問題集も暗唱用の素材として使用しました。ETSが出版しているものではないですが、クオリティが高く評価されている問題集の一つです。
TOEICリスニングの暗唱法(実体験)
それでは、私が実践していたTOEICリスニングの暗唱法を解説してみます。
この方法だけでTOEICリスニング430点を記録できたので効果はあると思います。
Step1:Part4の問題を解く
とりあえず問題を解いてみる。
私の場合、暗唱予定のテキスト分の問題を、暗唱する前に必ず解いてました。
一回解くことで、どこを聞き逃したのかとか、何を勘違いしたのかなど明確にできるので、後の理解度にも影響するかなと考えています。
Step2:答え合わせ&テキスト確認
問題を解いたら、テキストを見て答え合わせします。
何を間違えたのか、何を聞き逃したのかの確認作業です。
Step3:テキストの内容を理解する
とにかくテキストの理解度を完璧にします。
『暗唱』の効果を最大限に発揮するには、英文の理解度は非常に重要です。意味の分からない英文をいくら暗唱しても仕方ないですからね。
私の場合、出てくる単語・構文を徹底的に調べ、スラッシュリーディングで和訳していました。
また、このタイミングで英文とその和訳を小さいノートに書いていました。
自分が徹底的に調べた『単語・構文・和訳』+英文を、普段でも持ち歩ける小さいノートに書き写すことで、移動中の電車などで暗唱作業が出来るようになります。お勧めの方法です。
机上学習での暗唱作業は最低限に抑えつつ、基本は日々の移動時間などをフルで使うのを心がけました。1日かけて1つのテキストを暗記するくらいのペースです。
記憶のメカニズム的にも歩きながら暗唱をしたほうが記憶にも残りやすいので、移動中に暗唱作業を行うほうが効率良いです。
Step4:ナレーションと一緒にテキストを音読
テキストの英文を理解出来たら、テキストを見ながらナレーションと一緒に音読します。暗唱するための準備運動みたいな感じです。
ここで目指すのは、テキストを見ながらもナレーションと同じ発音・スピードで話せるようになることです。10分くらい続けると大体できるようになるかと思います。
Step5:ナレーションと一緒に暗唱
今度は、テキストを見ずにナレーションと一緒に暗唱します。
始めはナレーションに頼りながらの暗唱になるかと思いますが、最終的には極力ナレーションに頼らずに暗唱できる状態を目指してください。
Step6:一人で暗唱
最後は、テキストとナレーションを無くして、一人で暗唱します。
Step:5の段階で、ナレーションを聞きながらも極力頼らずに暗唱できるようになっていれば、ナレーションを無くしても口が勝手に動きます。
ここからは精度を極めるだけ。何度も暗唱を繰り返して精度を高め、記憶へ定着させます。それで、一通りの暗唱作業は終わります。
この作業を何度も何度も繰り返して、暗唱できる英文テキストをどんどん増やしていくのみです。
暗唱でTOEIC対策するメリット
TOEICの問題を素材として暗唱学習をするということは、TOEICのリスニング問題を暗記することになります。
そうすると、リスニングパートの問題パターンが体に染みついて、本番で話の展開や答えを何となく予想できるようになります。
『たぶん飛行機の離陸が遅れたから、空港内で使える食事券1000円分が配布されるんだろうな~』
『この博物館では、黄色の線の向こう側は立ち入り禁止なんだろうな~』
『あ、今から出発する電車は次の駅に停車しないんだな』
みたいな感じですね。ある程度予想できると、ナレーションも聞きやすくなるので、結果的に正答率が上がるというわけです。
さいごに
以上が、私が実践していたTOEICリスニングパートの対策法です。
ちなみに、覚えた英文テキストの量はPart4が25個、Part3が10個ほどでした。
個人的な感覚としては、Part4のテキストを暗唱した時の方がPart3・Part4共にスコアの上昇率は高かったですね。
また、リスニングのコツとして、キーワードを聞き取ることに集中しすぎないほうが良いです。純粋に全体の内容を理解するように聞きつつ、必要に応じてキーワードを見つけるみたいなスタンスで挑んだほうが良いと思います。
暗唱学習を繰り返し行っていると本当に聞き取れるようになるので、全体の内容を理解するように聞いたほうが安全で効率が良いからです。
私はそんな意識でリスニングパートの対策をしていました。
そんな感じで本日は以上になります。
TOEICリスニング頑張ってください。
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