画像引用:中学聖日記公式サイト
「こういうの、黒歴史っていうのかな」
毎度お馴染み、手紙のシーンから始まった第3話。
恐らく、手紙を書いたのは黒岩君で読んでいるのは聖。
聖が黒岩からの手紙を見て回想している。そういう設定でいいのでしょうか?
世間で気持ち悪いだの何だの言われてる『中学聖日記』。今回の3話はあっちこっちで急展開してましたね。
『中学聖日記』は女教師と中学生の純愛ラブストーリーということもあり、放送前から今にかけて「設定自体が気持ち悪い」「中学生は流石にやばい」と散々言われている作品。
1・2話では、中学3年生の黒岩が聖に対して一方的に好意を寄せる展開でした(生徒→教師)。しかし、3話からはとうとう、聖も黒岩のことを意識し始めます(教師→生徒』
)。
「設定自体が気持ち悪い」と散々叩かれていたのは、たぶん『教師→生徒』が気持ち悪いってことだと思うのですが、その関係が本格的に始まりそうな3話でした。
設定が気持ち悪いといわれるのも無理はないだろうと。25歳の教師と中3。事件の匂いしかしない。
ただ、そんな感じの第3話で突っ込みどころは多々ありましたが、気持ち悪さはありませんでした。
随所に見られる綺麗なインサート
インサートとは、映像と映像の間に入る補完的な役割を果たすカットのことですが、『中学聖日記』は田舎の港町が舞台なのでインサートがいちいちキレイ。
3話でいうと聖が黒岩を電車で終点まで見送るシーン。「電車内カット」から「駅に到着カット」の間に入っていた線路のカットとか。電車ではなく車内からの線路。いいっすねー。
田舎町が舞台だから、インサートでもキレイな田舎の風景が挿入されます。なので見ていて気持ちが良い。
加えて全編通して映像の雰囲気が柔らかい。
そして冒頭でも触れましたが、黒岩からの手紙を読んでいる聖が「あの頃」を思い出しているという設定で物語は進んでいます。
きれいなインサートと柔らかい雰囲気、聖の回想。
自分も「あの頃」を思い出して懐かしんでるような、自分の学生時代を見ているような、そんな感覚に襲われて見てて本当に気持ちが良い。
綺麗な景色だなーって思って見てたら、「教師と生徒」の設定も何も感じませんね。。
黒岩に対する聖の思い
第3話のラスト。聖が黒岩に対する思いを、友達であり良き先輩の千鶴に告白しました。
「教えたことを受け止めてくれて」
「ありがとうって」
「こんな私でも何か価値があるんじゃないかって」
「気づいたら私も目で追ってて」
「聖→黒岩」「教師→生徒」の図式が完全に成立した、世間に叩かれてる設定が明確になった瞬間でした。
しかし、聖の性格や、婚約者である勝太郎の関係性を考えると、ちゃんと説得力がある内容だと感じたんですね。
聖にとって勝太郎は目標であり、自分に活力を与えてくれる存在だと2話で言っていました。
真面目ではあるけれど、天然でちょっと要領が悪そう。
そんな聖は、勝太郎と肩を並べることを目指して、一人はるばる田舎町の学校まで教師として赴任してきました。教師という小さいころからの夢を叶えたわけです。
しかし、勝太郎や自分の両親からは「結婚すれば教師はやめるでしょ?」と当たり前のように言われ、聖が教師でいることは、誰からも求められていませんでした。
けど黒岩は違った。
自分が教えたことをちゃんと受けとめてくれて、こんな私でも何か価値があるんじゃないか。
黒岩は、聖の自己承認欲求を完全に満たしてくれる存在でした。
聖にとって、勝太郎は与えてくれる存在。
一方、黒岩との関係では聖が与える側に立っています。
聖の性格からして、そっち側に立つことが人生を通して少なかった。だからこそ、自分を必要としてくれる人が現れて嬉しかったのではないでしょうか。
そう考えると、なんか理にかなってるなというか、聖が黒岩を好きになる理由に説得力があって、確かに気持ち悪いと言われても仕方がないような内容ではありますが、全然そんなことないですよね。おぉーうめぇなーって思いました。
4話の展開はいかに
予告を見るに、花火大会を背景に怒涛の展開が繰り広げられそうですね。
また、聖と黒岩のキスシーンを匂わせるシーンがありましたが、本当にするのかしないのか、視聴者の間で意見が2つに分かれているそうですね。
まぁ作中で少なくとも2回キスシーンがあると聞いているので、そろそろするのではないでしょうか。ドラマの3分の1が終ろうとしているので。
あと、聖の教員免許はどうなってしまうのでしょうか。剥奪されるのか、別の地に追いやられるのか。
原作とは内容や結末が多少変更されてるらしいので、どうなるのか楽しみですね。
-こちらが原作-
途中で教職課程を離脱した私からは以上です。有難うございました。