中学聖日記

あなたが15だから!名セリフが登場した『中学聖日記』第5話のあらすじ感想。※ネタばれあり

  

画像引用:中学聖日記公式サイト



全体のあらすじをなんとなく

花火大会の夜、聖と晶は手を繋ぎ、聖のマンションに向かった。
しかし、マンション前で、聖の婚約者である勝太郎と晶の母(愛子)に遭遇し、何やら修羅場な展開に。

そんな展開でも勝太郎は自分の感情を押し殺し、聖の肩を抱いて家の中へと連れて行った。家に着いて間も無く、事情を説明しようとする聖だったが、勝太郎はいつも通りに振る舞い、「何も言わなくていい、信じてる」と言うだけだった。

こうなってしまった以上、ここで教師を続けることはできない聖は、勝太郎と結婚して大阪に引っ越すことを決意。

翌朝、教頭の塩谷に呼び出された聖は学校へと向かう。そこには、教頭と晶の母・愛子がいた。昨晩の事情説明を求められた聖は、これまでの経緯を話し、晶とキスをしたことを伝えた。愛子はひどく取り乱す。そして、正式に聖の処分が決まった。

聖が学校に呼び出されたこと、愛子と面会をしていることを聞いた晶は、すぐさま家を飛び出す。そして、無事に聖と出会えた晶だったが、「もう忘れて、間違いだった」と聖に言われてしまう。「なんで」と聞き返す晶だったが、ここで名セリフが登場する。

「あなたが15だから」

そう言い放つと、聖は泣きながら晶のもとを後にした。

引っ越し当日。仕事を休んで手伝いに来てくれていた勝太郎と聖は、車でこの街から出ようとしていた。そんな時、勝太郎に一本の電話が入る。律からだった。律は、勝太郎のことが好きだと伝え、本当にこれで良いのか問いただした。それでも勝太郎は車に乗り込み、聖のマンションを出発した。

車を走らせること数分後、自転車を猛ダッシュで漕ぐ晶が現れた。友達から今日聖が街を出ると聞いた晶は、止める愛子を振り切って聖を追って来たのだ。それに気づいた聖は平静を装おうとはするが、顔から嬉しさが滲み出し、勝太郎はただ前を見て車を走らせる。そして、晶を振り切った。

数分後、聖は勝太郎に車を止めてもらい、こんな状態では大阪には行ないことを伝えた。さすがの勝太郎も、これまで抑えていた気持ちが爆発。「こんな状態って誰のせいだよ」と言い放った。

聖は「ごめんなさい」とだけ言い残すと、指輪を外して車を降り、一人海岸沿いを歩き出す。こうして聖は、勝太郎と晶の前から姿を消したのだった。




あなたが15だから

出ましたね、名セリフ。恐らく『中学聖日記』を代表するセリフの一つになるのはほぼ確定でしょう。

教頭と愛子と面会を終えた直後、聖はあの場所で晶と出会います。“あの場所”というのは、第1話で晶が聖をビンタしたあの場所。

この場所で、聖は晶に「花火大会の夜、2人でキスをして家に向かったのは間違いだった。なぜなら、あなたが15だから。」と、涙ながらに言い放ちます。ここの会話を、あえてビンタをした場所でするのが良かったですね。2人の関係がどれほど変わったのか、この1話~5話までを思い出させてくれます。感慨深い。

まぁこのセリフはそんなシチュエーションで登場するわけですが、第5話ではまさにこれがテーマでした。

教師と生徒という立場の関係、成人と未成年という年齢が原因で2人は引き離されるわけです。なぜなら、社会のルールがそれを許さないから。

本当はお互いに好きで一緒にいたいのに、社会的なルールや立場が邪魔をして一緒になれない。自分たちを取り巻く環境がそれを許さない。

まさにロミオとジュリエット状態。あの世界的に有名な文学作品ですよ。お互いの立場上、一緒になることは周りが許さない。『中学聖日記』もまさにこの状況で、「教師×生徒」「成人×未成年」は、どれだけお互いが本気だとしても社会が許さない。この社会が聖と晶を引き離したわけです。

かなり普遍的なストーリー。おそらく何百年後の未来でも、設定こそは変わるでしょうが、こんな感じの物語が生み出され続けることでしょう。「人型宇宙人×人間」みたいな。結局いつの時代も、人は社会によって引き離される男女のストーリーが好きなんですね。

当初、「設定自体が気持ち悪い」と散々言われていた今作。でも、確実に言えるのは『中学聖日記』は「教師×生徒」の関係を美化しようとはしてません。ちゃんと気持ち悪いと認識しながら作られてます。なので、設定が気持ち悪いと批判するのは、お門違いのような気がしますね。

教師と生徒がキュンキュンするただの恋愛ドラマで、だから批判されてるのかと初めは思ってましたが、これは完全に社会的なテーマを中心にした人間ドラマです。なので『中学聖日記』と言うドラマ自体は全然気持ち悪くない。良いドラマです。

と言うことで、これからの視聴率アップに期待しましょう。




勝太郎がかわいそうな件

今回ばかりは、これまで貯めに貯めまくっていた感情が爆発した勝太郎。これまでは、聖が何をしでかしても、常に冷静で大人な対応を取ってきました。そんな彼も最後はちょっと子供っぽい一面を出してしまいましたね。

車を降りようとする聖に対して「一人になって、全て無くせば良い」ってセリフを吐きます。こんなこと言っても聖は絶対に帰ってこない訳で、こんな嫌味ったらしいことを言う必要なんて全く無い。それでも言ってしまったのは単純に抑えきれなかったのでしょう。勝太郎が初めて、自分自身の感情を優先したシーンでした。貯めすぎるのは良くないですね、気をつけましょう。

ただ、晶を振り切った後の車内では、聖が完全にホラーだったと感じてしまったのは私だけでしょうか。なんか目が怖かったですね。勝太郎が怒鳴って、一瞬びっくりしたようにも見えましたが、それでも自らの姿勢を貫き通して指輪を外した聖。ふわっとした雰囲気ではありますが、なかなか肝が座ってそうですね。いやー目が怖かった。

そうして、勝太郎と晶を錯乱させた聖は、2人の前から姿を消します。最後、海岸沿いを歩く聖の背中から何やら悪女感が伝わってきました。

それにしても勝太郎がかわいそうで仕方なかった。あれが自分だと思うと冷や汗が。常に大人の対応を見せていた勝太郎が、聖と晶を引き離す立場になっていたのが何とも言えない気持ちに。

『中学聖日記』は終盤でのBGMの使い方がうまいですね。毎回ここで視聴者の心を奪ってきます。完成されたドラマですよ。ドラマ自体は全然気持ち悪くねえと言う話でした。




さいごに

次回からは3年後の現代(2018年)が舞台となります。聖は28歳で小学校教師に、晶は18歳の高校3年生に。28歳と18歳と言うことで、急に現実味を帯びてきました。

第6話では、おそらく2人が再開するまでが描かれるのではないでしょうか?最後に聖と晶がお互いを認識して第7話に、、、みたいな。

予告内で晶が「末永(聖)?誰だっけ」と言うシーンがありましたが、まあ忘れてる何てことは絶対にないでしょう。3年前なんてつい最近の話ですよ。何かとぼける理由があったのかもしれませんね。

原作とは違った展開になるとのことなんでどうなるのか楽しみですね。


-こちらが原作-


そんな感じで以上です。
ありがとうございました。




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タカ / Takadue
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