画像引用:中学聖日記公式サイト
今回の目次はこれ!
全体のあらすじをなんとなく
警察に連行される聖と晶。2人は別々に取り調べを受けることに。通報したのは愛子であった。2人は警察署で注意された後に解放。
愛子は晶の携帯を取り上げ聖の連絡先を消した。そして翌日、愛子は弁護士を通じて聖に誓約書を突き付ける。それには、今後一切晶との接触を断つこと、もし接触したら500万円の損害賠償を愛子に支払うことが書いてあった。
そのことを知った晶は聖の家を突き止め、いつも通り走って聖のもとへ向かった。聖の家に着いた晶は、「僕は先生さえいればそれで良い」と玄関越しに聖に話す。その言葉を聞いて玄関を開けなかった聖は、翌日に愛子と面会。晶はまだ危うくて、愛子の心配する気持ちが分かった。今後、2度と会いません。聖はそう言うと、サインした誓約書を愛子に渡した。
そして後日、聖は仕事の面接に。タイで日本語教師になることが決まった。
律と勝太郎の助けで、聖と晶は電話で話すことに。聖は観覧車、晶は地上という構図だ。聖はタイに行くことを晶に話す。晶は観覧車にのる聖に向かって「がんばれ!」と叫んだ。そうして2人は別れた。その後、聖は律に手紙を渡された。中学生の晶が書いた日記だった。最後のページには「聖ちゃんがこの先、ずっと笑っていられますように」と書いてあった。そうして2人は、別々の道を歩み始めた。
5年後。聖はタイで日本語教師として働いていた。放課後、海岸で夕陽をスマホで撮影する聖。そこに、社会人になった晶が突然やってきた。晶はカバンから誓約書を取り出す。5年ぶりの再会に2人は喜び合い、強く抱き合った。
おわり
究極のハッピーエンド。皆の“愛“が見えた最終回。
まるでサスペンスドラマでも見てるのかと錯覚を起こしてしまいそうなくらい、聖にとって悲しい展開が続いていた『中学聖日記』。最終回でも序盤から弁護士沙汰にはなるし、晶も相変わらず暴走するし、愛子もとうとうスイッチが入るしで救いようのない展開も一部では予想されていましたが、最後はハッピーエンドで幕を閉じました。
そして何より、みんな“良い人”で終わったのが後味良し。皆の“愛”が見えたからでしょう。愛子に千鶴、聖のお母さん。聖の壁となっていたキャラクターも、結局は誰かを想っていたが故の行動だったということでしょう。
特に愛子。最後は良き母で、晶とも和解したみたいで良かった。晶も駆け落ちしなくて良かった。
最終回の時点で、晶はまだ中学生の頃から変わらない一面を持っていた。愛子が心配してたこと。それは、聖の事になると周りが見えなくなるということですね。聖への想いをコントロールできない。いくら高校生、18歳になったといえど、そこはずっと変わってなかった。子供のままでした。聖もそれに気づきました。
よく晶は「先生がいれば何もいらない」的なセリフを何度か言ってきました。だから、進学せずに就職しようとしたりするわけです。晶的には早く大人になって聖と肩を並べて、認めてもらいたいという思いなのでしょうが、その思いが強すぎて周りが見えなくなってしまう。それを愛子は心配していたのですね。
最終回でも、晶がそのセリフを言うことで聖はそのことに気づきました。これまでも、聖は自分のために就職しようとする晶を良くは思ってませんでしたが、これを機に決心がついた。聖は晶の将来を考えて、2度と会わないと誓約書にサインしました。
愛子もただの親ばかなんじゃなくて、ちゃんと晶のことを考えていたんですね。そういう描写が多かった。多少親ばかも入っているだろうけど、晶を正しい道へと導いた愛子は、親としてのあるべき姿かもしれません。
冒頭ナレーションの意味は!?回収されました。
これまでの全話冒頭で、晶が書いた手紙を聖が読んでいるという設定のナレーションが挿入されてきました。時系列的にいつなんだ、もしかして晶は死ぬのでは!?なんて言われてたこのナレーション。
最終回でようやく、晶が中学生のころに書いていた『聖日記』が聖の手に渡ります。
「あの頃、ぼくはおかしくて」「あの時もイライラして」「聖ちゃんは消えた」「ぼくの15の夏から消えた」
ポエマー晶!良い日記書いてるじゃねえか。一見やばめの日記のように思えますが、それを見て涙を流す聖。恋は盲目。聖は本当に晶に恋してんだなと思わされる瞬間でした。
まぁそんな冗談は置いといて、基本2015年(晶中学時代)に書かれたこの日記。しかし、最後のページには「2018年」の文字が。そこには「この先ずっと、聖ちゃんが幸せでいられますように」と書かれていました。
これまでは自分のことしか考えてこなかった晶。けど、今では心から聖の事を想っていることが分かります。大人になった少年は、タイに行く聖に全力でエールを送り、自らも大学進学を志す。お互いがお互いを成長させたこの関係性に拍手。見習いたいところだ全く。
8年越しに実った恋。最後は魚眼レンズで。
ラストシーン、タイの海岸で聖と晶は出会います。聖は33歳、晶は23歳。初めて2人が出会ってから8年。長い。末永くお幸せに、としか言えませんね。
なんせ最後の聖の笑顔が本当に嬉しそうで。それこそ、全編通じてどこか殻をかぶってたように見える聖。しかし最後は、教師としてではなく、晶の前で一人の人間として心から笑顔になっていましたね。
そんな2人は夕陽をバックに抱き合います。ここで使われたのは魚眼レンズ。全体的に丸みを帯びてるような、『中学聖日記』で多用されてるあのレンズ。
これまでも、例えば聖と中学生・晶のタクシーシーンなど、聖と晶2人のシーンで多用されてた印象。魚眼レンズが出す効果は“異質さ”とかだと思うのですが、まさに教師と中学生の関係は異様で、レンズの効果がかなり生きていました。そんな魚眼レンズがラストシーンにも使われてましたが、もうそこには異質さなんてものはありません。
これまで2人のシーンで何度も多用されてきて、2人の関係の異質さが何度も浮き彫りになってきました。だからこそ、あの異質だった関係の頃を思いだし、自分も8年間くらいの時を過ごしたと錯覚を起こすというか。最後に魚眼レンズが使われたからこそ、より余韻に浸れるんですね。
誓約書の真相。平成2018年は誰のミスなのか!?問題。
大きく2つ説がありますね。1つは小道具さんがミスった説、そしてもう一つが、聖が間違えた説。私の予想は、希望も含めて後者です。
恐らく、誓約書のミスに気づいてたのは愛子だけ。だから弁護士に渡さず金庫にそっと閉まっておいた。晶が大人が大学を卒業したタイミングで愛子はそのことを会社帰りの晶に暴露。晶はいつも通り、そのまま家を飛び出してタイに住む聖のもとに駆け付けた。
という感じでしょう。いつか真相が分かると良いのですが。(笑)
最後に
とうとう終わりを迎えてしまった『中学聖日記』。当分、聖・晶ロスが続きそうですね。
また、ドラマと原作は結末が異なるみたいです。漫画版はどうなるのか気になりますね。
原作の漫画はこちら。
なんせ本当に良いドラマでした。最終回の視聴率は過去最高の9.6%だったのも納得。初めに言われてた気持ち悪い印象は本当になかったですね。
以上です。
ありがうございました。