コロナウィルスが猛威を振るうなか、現在では多くの企業がリモートワークを導入しています。
もともとIT企業やWeb業界ではパソコンとインターネットさえあれば業務ができるため、以前かリモートワークは推奨されていました。リモートワークは上手く活用できれば移動時間の削減や、生産性の向上につながる非常に効率の良い制度です。
コロナウィルスの影響で多くの企業が、リモートワークを一斉導入し、約半年以上が経過しました。
そこで今回はリモートワークの始め方、メリット、デメリットなどを徹底的に解説していきます。
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リモートワークとは?
そもそもリモートワークとは、リモート(離れて)ワーク(働く)と言うように、職場やオフィスから離れて業務をすることを言います。
主に出社せず自宅で仕事をするのがリモートワークの主流となっていますが、最近だとコワーキングスペースやカフェなどのオフィス以外の場所で、気分を変えて業務に取り掛かる人も増えています。
また、リモートワークの歴史は1970年代からアメリカで導入された事をはじめに、日本では1984年にNTTが初めて試験的なリモートワークを取り入れました。
その後は、IT技術の急速な成長もありノートパソコンや無線ネットワークなどが一般家庭にも普及したため、ほとんどすべての人がどこでも仕事ができる環境になっています。一部の企業では試験的にリモートワークが何度か行われていましたが、今回コロナの影響で多くの企業が一斉に導入したのが現状です。
リモートワークをするには?
では実際にリモートワークをするにはどうすればいいのでしょうか?
ここ最近で世の中に認知され始めましたが、実施するのには難しい部分がいくつかあります。そのため次は実際どのように、リモートワークを始めれば良いのかを解説していきます。
準備するもの
パソコン
パソコンは言わずとも必須アイテムです。作業の他にリモートワークの場合はweb会議も行う機会が増えてきます。そのため最低でもCPUはcore-i5、メモリは8GB以上のものをお勧めします。
ネット環境
こちらもパソコンと同じく必須です。最近では通信料無制限のポケットワイファイなども多く展開しているので、予算や通信速度など、自分の条件に合ったものを選らぶのが良いでしょう。
webカメラ・マイク
意外と見落としがちなのが、webカメラとマイクです。リモートワークになると、基本的に会議はすべてweb上で行います。そのためお互いの顔、表情などしっかり確認できるようにある程度性能の良いカメラを買う方が良いでしょう。
マイクについてもノートパソコンに備え付けのものだと、上手く声を拾わなかっ たり、ハウリングしたりと何かと問題が起きることがあります。そのため会議用にマイクも一緒に購入しておきましょう。
リモートワークを導入している企業に就職
準備が整ったらまず、リモートワークを導入している企業を探します。IT企業やWeb業界はもちろんのこと、現在では営業職でもリモートワークを導入している企業が多数あります。
主にベルフェイスやZOOMなどを利用し、自宅からweb上で営業を行うインサイドセールスも主流になりつつあります。現在各企業の求人広告や募集要項を見ると、ほとんどすべての企業がリモートワーク制度を導入しているか記載をしています。
どこの企業であればリモートワークができるか一目でわかるため事前に確認をしておきましょう。
フリーランスとして働く
フリーランスとしてリモートワークをするのも、現在では選択肢の1つなっています。リモートワークの最大のメリットは、出社せずに自宅から仕事ができることです。
言い換えると会社に属さずとも、仕事さえあればフリーランスとして自力で稼ぐことができます。そのためここ最近では企業から独立をして、フリーランスとして活動している人も 大きく増えてきました。
リモートワークと相性の良い職種
では実際にどのような職種であれば、リモートワークと相性が良いのでしょうか。実際にリモートワークをすることで、生産性の上がりやすい職種をいくつか紹介していきます。
エンジニア・プログラマー
まずはエンジニア・プログラマーです。この職種は以前からリモートワークとの相性が非常に良く、30年以上前から試験的にリモートワークを導入していました。
セキュリティ的に外部で開発を行えない場合は別ですが、オフィス以外でも開発が可能であれば、パソコン一つで業務ができるため非常に相性が良い職種と言えるでしょう。
クリエイター
webデザイナーやwebライターなども、非常に相性が良い職種です。打ち合わせや会議こそ必要となりますが、基本的に製作期間中は一人で集中して行うことがほとんどのため、リモートワークでもさほど影響がありません。
むしろ、なかには一人の環境が作れることで、集中でき生産性が上がる人も多くいます。難点としては、デザインなどをする際に必要となる周辺機器を購入する必要があることです。
自宅で行う場合それらの機器をそろえる必要がある上、非常に値段が高いものが多いため、少々懸念点にあがりやすいです。
営業職
少し前までは、営業は足で稼ぐと言われていましたが、コロナの影響が出始めてからは、大きく変わりました。従来のように、取引先へ直接訪問して商談やプレゼンテーションを行わずとも、web上のツールで解決することが今は主流となっています。
これは非常に画期的で、営業マンにとって最も時間の取られる、移動時間を大幅に減らすことができます。
さらにプレゼンテーションや商談をweb上で行うため、一つのひな型さえ作っておけば使いまわしができるため、資料作成の時間も大きくカットできます。
ただ問題点として、昔から足で稼いできた営業マンや、現在管理職を務めているレイヤーだと、直接合わないとなかなかリズムがつかめず商談を進めにくいなどの声も上がります。
リモートワークのメリットデメリット比較
このようにリモートワークには様々な意見があげられます。実際にここ半年間で多くの企業がリモートワークを導入しています。その中で果たして、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
これからリモートワークを検討している人はぜひメリット、デメリットの両方をよく確認し、しっかりと見定めてからリモートワークを導入するか決めてください。
リモートワークのメリット
移動時間が短縮できる
リモートワークのメリットとして、まず最初にあげられるのが移動時間の短縮です。基本的には自宅で仕事をするため、出社する必要がありません。そのため今まで通勤に費やしていた時間を家事に当てたり、休みに当てたりと非常に有意義に使うことが可能です。
特に子供のいる方や、親の介護をしながら仕事をしている人たちにとっては家にいながら仕事ができるため、非常に安心して業務に取り掛かることができます。
集中力・生産性が向上する
出社せず自宅で一人で作業をすることで、集中力が上がる人も多くいます。オフィスだと急な雑務や想定外の仕事、打ち合わせなどが発生しますが、自宅で業務を行うことでそれらの想定外があまり発生しません。
自分の業務に集中できるため、自然と生産性も上がり普段より業務の進捗が良くなることも多くあります。
新しい気づき・発見がある
今までと違う新しい環境で仕事をすることで、普段発見できなかった新しい発見をすることがあります。
たとえば他のメンバーが、一人で集中している場合思っていたより仕事が早かったりweb会議をすることでそれらのツールの使い方を覚えていったりと、いい意味での予想外なことが多く起こります。
それらの発見は普段の業務に大きく良い影響を及ぼし、今後の自分が仕事をする上で非常に大切なことになります。
リモートワークのデメリット
ミスコミュニケーションが発生する
普段対面で仕事をしていて、急にリモートワークを始めるとどうしてもミスコミュニケーショが発生してしまいます。
最初のうちは普段うまく進んでいた業務も、チームで動く場合共有漏れや、報告不足などで進捗が遅くなる場合がります。
そのためリモートワークを初めて行う場合、事前に何時間おきに連絡を取り合うか、どこまで進捗したら連絡を入れ合うかなど事前に新しいルールを作っておく必要があります。
チームマネジメントが困難になる
部下やチームのメンバーの表情などが随時見えているわけではないので、チームマネジメントが普段よりも難しくなります。
そのため部下へのケアや、チームのモチベーションの維持などをweb上で行わなければならないため、以前よりコンタクトを取る回数を増やしていくことをおすすめします。
オン・オフの切り替えができなくなる
普段慣れ親しんだ自宅で業務を行うことで、オンとオフの切り替えが出来なくなる場合があります。人によっては家族がいる中で、業務をしなければいけない場合もあり、周りの環境次第でなかなか業務へ集中することが難しく感じる人もいるでしょう。
可能であれば、自宅の一部屋をリモートワークのための部屋にすることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
現在では多くの企業でリモートワークが取り入れられていますが、その歴史は意外にも結構古いものでした。いくつかの企業では、以前から試験的に導入されていましたがここ半年で多くの企業が一斉にリモートワークについて真剣に取り組み始めました。
リモートワークで生産性や業績が上がれば、今後コロナが収束したとしてもリモートワークを続ける企業は増えることでしょう。
今後リモートワークが通常になる企業も増えることも予想されるので、ぜひ今のうちにリモートワークでも生産性を落とさないよう、しっかりとした環境づくりなど対策をとっておきましょう。