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【ブラック企業体験談①】映像制作会社は激務?「とある1日」をキリトリ。地方ロケはこんな感じです。

  

映像制作会社のとある1日 を紹介します。


こんにちは。偏差値40に役立つブログ『Avenir』を運営しているタカと申します。

今回は、映像制作会社の中でも激務と言われているMV制作会社の一日をまとめました。プロダクションアシスタントとして働いていた私自身の経験を参考にしています。


  • 映像制作会社って本当にブラックなの?
  • 映像制作の舞台裏が知りたい。

上記のような疑問をお持ちの方は是非参考にしてください。



記事の詳細は目次を↓↓↓↓



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地方でのロケ撮影|今回の事例

今回紹介するのは5分程度のMV(ミュージックビデオ)の地方ロケ撮影がどんな感じなのか、制作部のPA(=プロダクションアシスタント)目線で話します。

※注意点として、今回の内容は登場人物、撮影場所、時間帯など、実話を基にした完全なるフィクションなので参考までにお願いします。

PAの仕事内容は、PM(=プロダクションマネージャー)のアシスタントです。仕事内容は、ロケ弁・飲み物の手配、撮影現場でのベース作り(お菓子・飲み物・ティッシュなどが置かれている台)、美術部・照明部・撮影部のヘルプ。制作部として作品作りに参加します。

「プロダクションマネージャー」とは、CGクリエイターや、グラフィックデザイナー、映像デザイナーのように映像に関わる一つの作業をするのではなく、コンセプト設計、企画から仕上げ、予算管理、スケジュール工程のディレクションまでの全てを管理する。

digital Hollywood

今回紹介するMVの構成は、アーティストの歌唱シーンとドラマシーンが交互に入るというMVでよく見られるものです。

MVはCMなどに比べて予算が少ないことが多く、また演者やスタッフのスケジュールの兼ね合いもあり、基本的には全てのシーンを1日で撮影します。

その「1日」がどんな感じで進むのか、ご紹介します。



1日に密着

00:30am 出社

この日は終電で出社。

なぜかというと、出発予定時刻が始発前の朝3:30amだからです。

予算のある作品の場合はタクシーで3時半に出社することも可能ですが、予算の少ない作品の場合はタクシー代を浮かすために終電で出社して、出発時刻まで会社の椅子やトイレで寝ます。


私が出社した時、プロデューサー以外の先輩方はみんな寝ていました。恐らく、前日に会社で撮影準備をして、そのまま寝たのでしょう。

ちなみに私は、急遽撮影ヘルプに呼ばれた身のため、前日の撮影準備には参加せず。また、休み明けの月曜日の撮影でしたの、日曜日の夕方過ぎに自宅のベッドで睡眠を取ることが出来ました。

このタイミングで十分な睡眠を取れたのは非常に大きいです。休日の4分の1は死んだも同然ですが。


03:30am ロケバスで出発

車両部が運転するロケバスが会社に到着したので、準備していたスタッフ・演者のケア用品を車両に詰め込みます。

ロケバスには制作部以外にも監督・撮影部・演者も乗車する予定のため、全ての機材を乗せることができません。そのため、制作部からも1台車を出します。その車には、主に撮影機材・撮影備品を詰め込みます。運転するのは制作部の先輩です。

また、それと同時に車内スタッフさんたちの軽食・飲み物をコンビニで購入。一人で運ぶには結構な量でしたが、頑張ってロケバスに詰め込みます。

これで準備が完了。途中で他のスタッフさんたちを拾いつつ、ロケ地に向かいます。


ちなみに、車内で寝れるかどうかという点ですが、メインの先輩が起きていたので真面目に寝ることは出来ませんでした。所々で寝ていたとは思いますが。

サービスエリアなどで寝ているスタッフの方々に「トイレ行きたい方はいまのうちに~」と声をかけるのも制作部の仕事です。


05:30am ロケ地到着→撮影準備

お日様が顔を覗かせ始めた頃、一つ目の撮影現場に到着します。

レンタカーでのぶらぶら日帰り旅行なら3~4時間はかかりそうな距離でしたが、交通量が少ない朝方にロケバスがぶっ飛ばすと、2時間程度で到着してしまいます。(法定速度は厳守しています。)


撮影現場は常に時間との闘いなので、到着したら素早く降りて撮影現場の準備に取り掛かります。

まずは大量の機材を駐車スペースから現場まで運びます。引っ越し業者をイメージして頂ければ良いと思います。

また、機材を運びつつ、現場でのベース作成に取り掛かります。スタッフ用のお菓子、飲み物、ティッシュ、資料などを1っか所に固めます。

それが終われば、他のスタッフさんたちのヘルプに入ります。MVは予算が少なく、手配するスタッフも最小限です。そのため、美術・照明・撮影部のヘルプに制作部が入ります。

この日は遮光のお手伝い。範囲が広いので結構時間がかかります。


09:00am 撮影開始

撮影位置。美術、遮光の準備が予定通りに終わり、いざ撮影開始です。

カットがかかる度に、キャストさんたちに水を渡しにいくのも制作部の仕事です。毎度毎度渡しに行くので、「大丈夫です」とキャストさんに断られることが多いです。

とはいえ、渡しに行かないと怒られることもあるので、上手く空気を読んで渡しに行きます。ここの調整は非常に難しいです。


また、遮光が風邪で飛ばされたり、電気コードの接触が悪くなったりすれば、制作部が走ってそれを解決します。

制作部の仕事は、いかに撮影をスムーズに進めるかというものみたいです。


12:00pm 撮影終了→撤収作業

撮影が終わったので、急いで片づけを始めます。

とはいえ、実は11:00am頃から使わないものを順番に片付け始めていたので、1時間もあれば終わることでしょう。

出したものをとにかく片付ける。それ以上でも以下でもありません。


13:00pm 次のロケ地に移動

撤収作業が終わったので、次のロケ地に向けて出発します。

この移動時間で、制作部を含めたスタッフ陣はロケ弁を食べます。1つ600円~900円くらいのものが多いです。

この日は移動時間があったので、制作部も食べることができます。現場によって制作部は食べれないことも多いので、この日はラッキーです。

とはいえ、ダラダラ食っていても気まずいので5分でかきこみます。


15:00pm ロケ地到着→撮影準備

次のロケ地に到着しました。撮影準備に入ります。

制作部の仕事は先ほどと同じ。機材や備品を運ぶ、ベース作りをメインに働きます。

また、このタイミングでロケバスにある弁当ゴミを生ごみ、プラスティック、燃えるゴミに分ける作業を制作部が行います。私も率先してゴミを分けます。


17:00pm 撮影開始

撮影準備も終え撮影が開始します。

今回の撮影現場は非常に狭いため、メインの人たち以外は中に入れません。なので、外でカメラのモニターを確認しつつ、お菓子の補充やゴミの整理をします。夕ご飯のロケ弁当が届いたので、それを運んだりします。

それ以外は特にやることはありませんでした。モニターを見て勉強するくらいでしょうか。

先輩と談笑したりもしつつ、モニターを見つつ、たまに入る指示に答えつつ時間が過ぎていきます。


22:30pm 撮影終了→撤収作業

1時間押して撮影が終わりました。

撮影現場との約束もあるので、急いで撤収作業を開始します。機材の運搬などに加え、事前にスマホで撮影した写真を基に原状復帰に尽力します。

基本的に撮影現場は借り物です。会社、地域、個人からレンタルするものですので、元の状態で返す必要があります。


00:30am 会社に向けて出発

スタッフ全員で原状復帰に取り組んだ結果、何とか2時間弱で撤収作業を完了。

本日の撮影おつかれさまでした。

ということで解散します。ロケバス組はロケバスに乗り込み、ちょっと遅めの夕食を食べながら会社方面に向かいます。

もちろん、制作部もここで弁当を食べます。撮影現場できっちり2食を摂取できるのは正直多くはありません。


04:00am 帰社→退勤

4時に会社に着きました。

撮影機材、備品を車から降ろして無事に終了です。

本当は始発まで会社で過ごすみたいですが、タクシーで帰っても良いとのことで新人の私はタクシーで帰してくれました。

翌日はいつもどおりの10時出勤です。帰ってはやく寝ないとということですが、運よく振り替え休日があったので昼まで寝ることができました。本当に運が良かったです。


ちなみに振休を取れたのは、私がまだ入社してすぐの頃だったからです。2年目、3年目だったら、恐らく振休は取れてないことでしょう。


今回の撮影まとめ

今回は拘束時間が非常に長かった分、後半は撮影現場に近づけなかったり移動時間が長かったりと休めるタイミングが多かったです。

撮影時間の平均は大体16~18時間で、現場によっては常に動き回る必要があったりで結構ハードな場合もあります。ご飯を食べることが出来ない場合もあるので、そこは本当に現場次第と言えそうです。

ちなみにですが、どれだけ残業をしたとしても残業代はありません。


MVは予算が少なく薄利多売なため、こうした撮影が1週間で2~3回あるのが結構ハードな部分です。


映像制作会社はブラック?|最後に

世間的に見れば超ブラックだと思います。

とはいえ、テレビで活躍しているアーティストの方々、役者の方々に会えたり、場合によっては会話できたりと、夢のある職業でもあると思います。

拘束時間が長かったり、プライベートの時間を確保するのは激難ですが、自分の携わった作品が世間に流れたときは結構嬉しいというのも事実。あの撮影地おれが見つけたやつだ!みたいな。

ブラック企業の中では、非常に質の良いブラックなのではないかと思います。


とはいえ、やっぱり人によって合う合わないがあるのも事実です。

実際、映像制作会社に中途採用で入社してくる人を何人も見てきましたが、数か月で辞めていく人が本当に多かったです。

そうしたミスマッチを防ぐ最適な方法として、やはり転職エージェントを活用することなのかなと思います。自分一人での転職活動だと視野が狭くなってしまったり、いざ入社してみたら超絶ブラックなんていう事例も少なくないと思うので。

転職エージェントの個別相談は基本的に無料ですし、面談のセッティングをすることで自己分析をするきっかけが生まれます。なかなか行動できない方こそ転職活動を始める良いきっかけになるはずです。

最近は転職市場が活発になってきています。そうした中、転職エージェントで有名なのが『DYM就職』。個別相談も無料ですし、書類審査なしで面接までセッティングしてくれたりと色々とサポートをしてくれるみたいです。

書類審査に自信のない方には、かなりおススメです。



ということで本日は以上です。

また、別の1日を切り取って記事アップしようと思います。



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タカ / Takadue
大阪生まれの24歳で関西大学 総合情報学部卒。元編入生です。
バスケ、映画、ビリヤード、旅行が趣味。
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