近頃は副業や兼業、起業など、いろいろな働き方をする方がいるように思えます。 中でも最近注目を浴びているのは「フリーランス」という働き方です。
この記事では、フリーランスとはどんな働き方なのか、どうしたらなれるのか、会社勤めとの比較等をまとめました。
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フリーランスとは?
フリーランスとはどのような人のことを指すのでしょうか。
フリーランスとは、特定の会社や団体等に所属せず、自由に契約する働き方をする人を意味します。自分の才覚などで仕事をしている人といえるでしょう。自由業または自由職業という呼ばれ方もします。
フリーランスの語源は中世にまで遡ります。中世の戦争が勃発していた頃に、まだ敵勢力と契約を交わしていない (英: free) 戦闘単位 (英: lance) を指す言葉として「freelance」が用いられるようになりました。
そして当時は兵士を指していた「free lancer」が、近世以降には組織を離れて働く状態を指す言葉に変化したといわれています。
フリーランスに多い職種
フリーランスはどのような職種に多いのか紹介します。
ライター
Web媒体の記事が増えている今日この頃、フリーライターの需要は凄まじいものです。 はじめるのもそんなに難しくなく、比較的仕事も取りやすいため、この分野で活動をおこなうフリーランスの人はとても多いです。
報酬は文字単価で決められることが多く、一文字あたり0.5円~1.5円ほどの募集が主です。
単なるライティングだけでなく、場合によっては取材やリサーチ業が加わることもあります。
デザイナー
一口に「デザイナー」といっても職種は幅広く、Webデザインやキャラクターデザイン、ロゴデザイン、パッケージデザイン等、多岐に渡ります。
こちらも需要が多く、また得意分野を生かしやすい仕事であるため、参入するフリーランスの人は多いといえます。
デザイナーは案件ごとに単価が決まっている場合と、業務委託契約により月収制で決まる場合とがあります。案件によって金額に大きな差があり、一概に平均額を割り出すことは困難です。
プログラマー
会社勤めでいるよりも自由度が高く、また業務委託をする企業とフリーランスとの関係が対等であるというメリットから、近年フリーランスとして勤務するプログラマーが増えています。
また、IT社会である現代ではプログラマーやSEの需要は非常に高く、案件の数も多いです。
会社勤めからフリーに転換する人もいれば、プログラミングスクールに通って学習して独立する人もいます。
平均年収は600万ほどです。会社員プログラマーの平均年収に比べると100万ほど高いです。
カメラマン
フリーランスカメラマンを、TwitterやInstagramをはじめとしたSNSで見かけたことはないでしょうか。
Web媒体でも紙媒体でも、写真というのは欠かせないものです。そんな時、雇用契約を結ぶことなくお仕事をお任せできるフリーカメラマンはとても重宝されます。
カメラマン側も好きなお仕事を受注できるので、互いの利害が一致することが多いです。 報酬は案件によって様々です。
ほかにも事務代行や営業代行等、フリーランスのお仕事はたくさんあります。極論いえば、ほぼすべてのお仕事をフリーランスとして請け負うことができるでしょう。
そんな中で、今回は「フリーランスWebデザイナー」にスポットを当て、目指し方を紹介したいと思います。
フリーランスのWebデザイナーになる方法
Webデザイナーになるには、一般的に以下のようなやり方が近道でしょう。
1.Webデザインスクールに通う、もしくはデザイン会社で経験を積むことで技術を磨く
Webデザイナーの需要が高まっている昨今は、スクールも非常に充実しています。未経験の方は、まずそこで技術を磨くのがいいでしょう。
デザイン会社に勤めている方は、そこで十分に知識と経験を積んでから独立すると、それらを生かして比較的早い段階で仕事を得られるかと思います。
2.クラウドソーシングサイトで仕事を受ける
フリーランスや副業の人口が増え需要も高まっている中、仕事を任せたいクライアントと仕事を請け負いたいワーカーとのマッチングサイトであるクラウドソーシングサイトが盛況です。
さまざまな案件の募集がかけられており、ワーカーはそれらを見てやりたい仕事に応募、クライアントに選ばれ応募が通ったらお仕事をするという流れです。
クラウドソーシングサイトは報酬の未払いといった心配がなく、また幅広い業務が募集に出ているため、実績作りに最適です。はじめたばかりのうちはクラウドソーシングサイトで実績を積んでいくのがいいでしょう。
「ランサーズ」「クラウドワークス」といったサイトが大手で有名で案件数も多いためおすすめです。
3.ポートフォリオを作り実績のアピールをする
ポートフォリオ(実績をアピールするための作品集)を作り、自分のブログやサイト、クラウドソーシングサイトで公開するのもおすすめです。
なんの実績もない人より、実績がありそれを公開している人に仕事を頼みたくなるというのが自然な流れでしょう。
また、ポートフォリオは自分の過去作品を公開するものであり、自分の得意分野や作風をアピールすることもできます。そのため、企業が求めているものに一致すればミスマッチも減るでしょう。
ある程度の実績ができたら、ポートフォリオを作ることをおすすめします。
4.人との繋がりから仕事を紹介してもらう
フリーランスの場合、仕事は自分で探す必要があります。
クラウドソーシングサイトを通さず仕事をするとなると、頼りになるのが人脈です。知人に「こういう仕事をしている」「こんな案件を探している」とアピールしていき、その繋がりから仕事をもらえると良いでしょう。
もちろん、頼るばかりではいけません。自分も人のために何か行動することで、巡り巡って良いことが起こるきっかけとなるでしょう。
5.交流会やネット上で営業をかける
最近ではフリーランス向けの交流会があちこちで開かれています。
さまざまな職種の人が集まり、仕事探しや案件の発注、人脈作りをおこなっています。そんな交流会に参加し、自己アピールや営業をすることが、案件獲得に繋がります。
その時に大事なのは、単なる自己紹介で終わらせず、自分にできることや得意分野を明確にし、ミスマッチを減らすこと。「なんでもやります!」だと、逆に仕事を任せ辛いものです。
「〇〇でしたらお任せください」「●●の分野で多くの実績を積んできました」というアピールのほうが、クライアント側は仕事のイメージがしやすく、案件をもらえる可能性が高まります。
フリーランスのメリットデメリット比較と会社勤めのメリットデメリット比較
続いては、フリーランスのメリットデメリット、会社勤めと比較した際のメリットデメリットを紹介します。
フリーランスのメリット
時間が自由に使える、曜日関係なく動ける
フリーランスは、24時間365日、好きな時に働くことができます。朝方の人は午前中に、夜型の人は夕方以降に集中的に働くということも可能です。また、日によって働く時間帯を変えたり、勤務時間を調整したりすることもできるでしょう。
さらに、曜日関係なく働ける場合がほとんどなため、平日の昼休みに役所や銀行に急いでいく…という必要もありません。好きな時に好きな場所に行くことができます。
土日は混んでいる話題のスポットも、平日ならねらい目かもしれませんよ。
フリーランスのデメリット
自己管理が大変
フリーランスは体調管理やタスク管理といった自己管理が非常に重要です。
体調を崩したときには代わりになる人がいませんし、バックアップもありません。また、請け負った仕事が多くても、決して漏らさず遂行する必要があります。
自己管理が重要なのは会社勤めであっても変わりませんが、フリーランスはそれ以上と言えるでしょう。
身体が資本なので体調管理はしっかりと、そして信用を失わないためにもタスク管理はしっかりとおこなう必要があります。
会社勤めと比較したときのメリット
煩わしい人間関係から解放される
フリーランスは、基本的に自分一人で仕事をします。もちろんクライアントとのやり取りや、場合によってはグループでの仕事もありますが、会社勤めに比べれば頻度は低いです。
そのため上司や部下の窮屈な関係や、同僚との気を遣いあった関係といった、会社勤めで苦労する煩わしい人間関係に悩まされることはありません。
会社員が退職・転職する理由の多くは人間関係だそうです。それがないだけでも、かなり快適で働きやすい環境になります。
会社勤めと比較したときのデメリット
収入が安定しない
与えられた仕事をこなしていれば一定の給与がもらえる会社員と違い、フリーランスは自分で仕事探しをしなければなりません。そして仕事量や内容によって収入額が大きく変わります。
思うように仕事が受注できない時期は収入が減りますし、生活が危うくなる可能性もゼロではありません。特に独立したての頃は、金銭面での不安は消えないでしょう。
会社員ではありえない「不安定な収入」というのは、フリーランスにおける最大のデメリットだといえます。
まとめ
フリーランスの意味や仕事内容、案件の取り方やメリット、デメリットについてまとめました。
自由にできてやりがいも大きいフリーランス、その働き方にあこがれる人は多いでしょう。もちろん、フリーランスで仕事をするにあたって大変なことも少なくはありません。デメリットとして紹介した通り、順風満帆にいくとは限りません。
ですがそれでも、やればやるだけ収入につながり、煩わしい人間関係もなく、好きなように働けるというフリーランスは魅力的な働き方であるといえます。
私自身フリーランスになってよかったと心から思っていますし、会社勤めに疲れた方やよりやりがいを感じたいと思っている方には、フリーランスとしての選択肢を勧めたいと思っています。
フリーランスがどのようなものか、少しでも伝われば何よりです。このような働き方があるということを知ってもらい、働き方の選択肢の一つとしていただければ幸いです。