「どうして、うちの子は勉強をしないで、ずっとゲームをやっているんだ。。。」
そう頭を抱えているお父さん・お母さん、非常に多いことでしょう。
『子供 勉強しない』で検索している人はどれくらいいるのか実際に調べてみましたが、結構多いみたいです。
もちろん『学校の勉強ができる=優秀な人間・社会で活躍できる』という図式は必ずしも成り立ちません。とはいえ、子の成績が悪ければ心配になってしまうのが親心というもの。
ゲームでもYouTuberでも、全然好きなことやってくれても良いけれど、どうせなら学校の勉強もある程度はできるようになってほしいですし、自ら学ぶ人間に育ってほしいですよね。
ということで今回は、教職課程を履修した経験のある私が、DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 (著)の『動機づける力-モチベーションの理論と実践-』を参考に、子供に勉強させる方法を考え、記事にまとめました。
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『動機づける力』について
モチベーション理論の古典であるハーズバーグの「2要因理論」、マクレランドの「達成動機」、期待が人のモチベーションを引き出すという「ピグマリオン効果」などを収め、読者の信頼を得てきた旧版の『動機づける力』。
新版では、これに新たに神経科学の知見を生かした最新の理論などを加え、さまざまな角度から「やる気」を引き出すマネジメントを解説している。
部下のモチベーション(=仕事へのやる気)をどう引き出すのか、どういったマネジメントが有効なのかということについて解説されている本書。
マネージャー次第で部下の成績は大きく変わるみたいです。優れた上司の部下は優秀に、ポンコツ上司の部下はポンコツになるといった具合に。
では、部下・社員のモチベーションを上げ、業績を伸ばすために必要な施策は何なのか。
それは、インセンティブ制度でも部下に目標を設定させることでもなく、自分は期待されていると部下に感じさせることみたいですよ。
逆に、上司が部下に全く期待していなければ、部下もそれに合わせて業績を伸ばすことは無かったみたいです。
部下がポンコツになるか優秀な社員に成長するかは上司次第。
子が勉強しない原因は?
さて、あなたの子供はどうして勉強しないのでしょうか?
「子が勉強しない・できない最大の原因は親である」と世間では言われていますが、これはもう間違いないでしょう。
文部科学省も、親の経済力が子の学力に影響を与えるというデータを出しています。貧乏な家の子ほど学力は低いみたいです。
注意しておきたいのは、
親が金持ちだと塾に行ける、私立小学校に入学できる、色んな習い事できる→勉強ができる優秀な子に育つ
という単純なものでは無いということ。 (もちろん、そこも多少は影響あると思いますが。)
金の有無が直接影響しているのではなく、その金を生み出す親のマインドが勉強できる子に育つかどうかに莫大な影響を与えているのではないでしょうか。
例えば、普段から勉強せず、本も読まず、芸能人・学校のゴシップ好きで、TVばっか見て、ご近所さんには「うちの子はバカだから!」と笑い飛し、声高らかに「勉強をしろ」と言ってくる。そんな親元で育った子は、まぁ勉強できるようにはならないでしょう。(極端な例だが実話。私ではありません)
結局、子は親の背を見て育ちます。親が楽しそうに読書してれば本を手に取るだろうし、親が楽しそうに勉強していれば子は机に向かうでしょう。親がYouTubeばっかり見てたら、子は再生ボタンを何百回とクリックするようになる。
そして、「お前はバカだ」と頻繁に言われ、何の期待もされない子は、ポンコツ上司のもとで育った部下のように、勉強で成果を出すこともないでしょう。
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親の経済力が子に影響を与えているというより、低収入な親ほど子に対するマネジメント力が低い確率が高いということです。
そう考えれば、「子が勉強しない・できない最大の原因は親である」というのも納得できます。
【動機づけ視点】子供に勉強させる方法
子と机を鎖で巻き付ければ、渋々勉強を始めるかもしれません。
「テストで満点取れば1万円をやる」と言えば、お金欲しさに勉強を始めるかもしれません。
しかし、これだと親が動機づけられ子が動いているだけであり、行動を招いているだけだです。
重要なのは、行動ではなく“動機”を招くこと。わざわざ外部から刺激しなくても、子自らが勉強に対するモチベーションを高めてくれるのが、最も理想的です。
そのためには、子のケツを蹴り上げて机に向かわせるのではなく、勉強に対する動機づけを意識したほうが良いのかもしれません。
部下・社員のモチベーションを上げ業績を伸ばすために必要なのは、自分は期待されていると部下に感じさせることだと冒頭で述べました。人は期待されると、それに応えようと行動するからみたいです。
つまり、インセンティブ制度や目標設定ではなく、責任や権限を与え、承認欲求を満たしてあげることが、部下の業績アップに効果的であると。
部下も子も同じ人間。勉強する・できる子に育てたいのであれば、ゲームを禁止して無理やり勉強させたり、「お前はバカだ」と発言するのではなく、“期待して褒める”の繰り返しが最も効果的なのかもしれません。
自分が優秀な人は、息子のやることがいちいち気に障るわけです。すぐに「バカだ」、「どうしてできないんだ」という類いの言葉を発してしまうんです。
子供のほうも、どんなに頑張っても、良い成績をとっても褒めてもらえなければ、勉強をしてもちっとも楽しくありません。小さい時からずっと「負け犬」精神を刷り込まれてしまったら、もう学習意欲も萎え切ってしまいます。
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最後に
ということで、今回は「子供に勉強させる方法」を動機づけ視点でまとめました。
子が勉強しない・できないのはお金の問題でも本人の能力の問題でもなく、環境とそれを作り出す親の問題。勉強できない子に対して感情を爆発させるのではなく、その気持ちをそっと抑え込んで、優しい目で期待して褒めてみてはいかがでしょうか。
幸せな親子が少しでも増えることを願うばかりです。
と、親にもなったことが無い私からは以上です。
ありがとうございました。
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